[ PHOTO REPORT ]温故知新

  • 2023-05-29
  • 2023-05-29
  • Report

東京・葛飾区を拠点に活動するフットサルクラブ、リガーレヴィア葛飾(以下リガーレ)は5月21日、都内でO-PA(関東フットサルリーグ1部)とトレーニングマッチ(以下TM)を行った。

(※以下、敬称略)

25.3

F.LEAGUE(日本フットサルリーグ)ディビジョン2で2年目の戦いを迎えるリガーレ。北智之監督が昨年に引き続き指揮を取るチームは半分以上が新加入の選手たち。そして平均年齢は25.3歳と、”若さ”が印象的なチームとなった。

今回のTMの詳細は割愛するが、筆者が感じた印象は『高い運動量』『チーム全体から感じるアグレッシブな姿勢』『フラットなコミュニケーション』の3点。

今回はF2リーグの開幕に向けて残り1ヶ月を切った中で、着実に開幕への準備を進めているチームを、写真中心のフォトレポートとしてお届けしたい。

 

試合前の様子。非常にコミュニケーションが活発な印象だった。

  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

LIGA Voice

新しい世代が、新しい『リガーレヴィア葛飾』の歴史を作っていくことを予感させるFリーグ2年目の今シーズン。今回は、昨年から引き続きチームを指揮する北監督と、キャプテンの藤川選手に「これまで」と「これから」を伺った。

 

北 智之監督

 

 

Q.昨シーズンの総括をお願いします。

まずはFリーグ参入初年度に、沢山の方に応援していただき本当に感謝しています。昨シーズンは1試合1試合結果を積み重ねようと臨んだシーズンでしたが、(リーグ戦)6位という厳しい順位となってしまいました。その中でも選手たちは「リガーレらしさ」を体現しながらプレイをしてくれたことは、非常にポジティブでした。


昨シーズンの得点は52ゴールでリーグ3位。失点は50失点でリーグ6位でした。それぞれを分析した結果としては、得点に関してはアグレッシブにゴールに向かう姿勢は非常に良かったし結果も出たと思います。失点に関しては、「組織を崩された」というよりも、「集中力・注意力が欠けた」場面での失点が非常に多かったです。

フットサルは攻守の切り替えも早いですし、全ての試合を無失点で抑えるというのは難しいです。ですが、こういった失点を無くすことが大事ですし、「注意を払って」「先を読んでプレーする」ことを日常のトレーニングから大切にしていくことを、身に染みて感じた1年でもありました。

 

Q.現在のチーム状況はいかがでしょうか?

4月から新しいシーズンが始まりましたが、まず選手達が大きく入れ替わっています。これまでリガーレを長年支えてくれたベテランの選手たちがチームを去りましたが、新しい選手がたくさん加入したことは、クラブにとってもポジティブなことだと思います。

戦い方に関しては、昨シーズン同様に「アグレッシブにコート内で戦っていく」という方針を継続し、攻撃・守備に関してもコンセプト自体は変えていません。ただし、ゲームモデルは新しい選手たちに合わせてまさに今、作り上げている状況です。

直近行われたオーシャンカップ(※Fリーグオーシャンカップ2023)では、「攻撃はシンプルにゴールを目指す」「守備は相手コートでボールを奪う」という取り組みをしてきましたが、チーム全体のコンディションが良く選手たちがしっかりプレイできた部分は非常に大きな成果かなと考えています。

しかし、結果が伴わなかった部分については、ワンプレー・ワンプレーにこだわることが、最終的に40分間のゲームの中で勝ち点算を取るために必要なことなのかなと考えてます。

 

Q.若い選手が多い中で、マネジメントで意識されている点があれば教えてください。

ピッチに立てば年齢は全く関係ないので「若いから試合で経験を積ませる」ということは、自分自身は考えてないです。(勝つことが最優先で)練習の中から試合で活躍する・結果を出す選手をピックアップしている状態なので、選手たちにもそういう風に声をかけています。

「若さ」には体のキレや動きの良さ、アグレッシブに戦えるといったポジティブな部分がありますが、フットサルは勢いだけではなかなか勝つことが難しいスポーツです。若い選手たちには「ゲームをどうコントロールしていくか」「相手の出方や時間帯を考えて状況を把握してプレーする」という部分をしっかりと植え付けて、試合の中で発揮をしてもらいたいと考えています。

また新加入選手が多い中でも、ピッチ外でのコミュニケーションは非常に良くなっていると感じているので、ピッチの中でのコミュニケーションをもっともっと取っていくような状態を作るのが、自分の中でのマネジメントかなと考えています。

 

Q.今シーズンF2リーグの印象と目標を教えてください。

目標はもちろんF2を優勝して、参入戦に勝ってF1に昇格することです。それが可能なシーズンだと思っていますし、可能な選手たちが揃っていると考えています。

先ほどマネジメントの話もさせていただきましたが、長いシーズンを戦い抜いて勝っていくためには、「チームをどうコントロールしていくか」が自分自身の仕事としては非常に大切と考えています。戦術、技術、フィジカル、メンタルをどうゲームの中にアジャストさせて、チームの雰囲気を作っていくかが、今シーズンを戦う上で一番重要だと考えています。

リーグ全体の展望としては、しながわさん(※しながわシティフットサルクラブ)がF1に昇格し、長野さん(※ボアルース長野フットサルクラブ)がF2に参入してくる中で、昨シーズンとはまた違った状況になると思います。戦力的にはどのチームが優勝してもおかしくないリーグという印象なので、自分たちはしっかりと1試合1試合、勝ち点3を取っていくことが重要です。また長いシーズンを戦っていく上では、チーム全体のパフォーマンスを落とさないことが大事だと考えています。

 

Q.今シーズンのチームスローガンを教えてください。

戦い方自体は(昨年のスローガンである)「一戦必勝」で変わらずです。先を見ずに、目の前の1試合1試合と、ワンプレーワンプレーを勝利のためにこだわっていくことを大切にしたいと考えています。 

(その前提がありつつ)今シーズンはクラブとも話して「温故知新」というチームのスローガンを掲げさせていただきました。

リガーレは歴史の深さに加えて、これまでクラブを支えてきた選手や、サポーターの皆様、スポンサーの皆様、ファンの皆様が沢山いるクラブです。(今シーズンは)新加入のメンバーも多いですが、これまで積み重ねてきた「リガーレらしさ」というものを忘れてはいけないという想いを込めています。

(今回のスローガンを踏まえて)「”古き”から学んで、新しい未来を作っていく」ということを選手たちにも伝えています。それを選手たちが体現していくことで、応援してくれるサポーターや子供たち、若い選手たちがもっともっとこのクラブでプレイしたくなる…というより良い未来を目指して、クラブでまず結果を出すことが一番大切と考えています。

 

Q.サポーターの方に向けてメッセージをお願いします。

今シーズンも「一戦必勝」でピッチの中で熱く戦い、勝利を目指して頑張っていきたいと考えています。リガーレはリーグでも1、2を争うサポーターが支えてくれていますし、応援のクオリティも素晴らしいです。その応援に応えられるよう、結果を出していく姿をチーム全体で見せたと考えています。

今シーズンも、ホームの水元アリーナを真っ赤にして、選手たちを後押ししていただけると幸いです。応援よろしくお願いいたします。

 

No.1 藤川 優佑 選手(キャプテン)

 

 

Q.昨シーズンを振り返ってください。

Fリーグ参入初年度で、シーズン当初はチームとしてはなかなか結果が出ない苦しい状況が続いたのですが、シーズン途中から雰囲気も良くなり勝つことができて、最期にはチームがひとつになってまとまり、戦うことができたシーズンだったと思います。

 

Q.今シーズンは新加入選手も多いですが、いまの印象を教えてください。

若い選手が増えたのが1番の違いかなと思っていて、(運動量などの)フレッシュさや積極的なプレーが増えている印象をチーム全体から物凄く感じています。
ただ、一方で、昨シーズンのベテランの選手が落ち着かせていた「チームをコントロールする」部分の解像度が上がっていないところもあるので、そこはチーム全体でカバーし合いながらやっていけるといいのかなと思っています。

 

Q.ご自身のコンディションはどうでしょうか?

ナオくん(No.21石崎尚)と新加入のケイ(No.12太田圭)を含めた3人と、ゴールキーパーコーチの塩さんも含めて、声をかけあいながら全員で切磋琢磨できています。昨シーズンからのトレーニングを積み重ねる形で、より良くプレーできていると思います。

 

Q.キャプテンになった経緯と、意識されている点があれば教えてください。

(経緯は)北監督から「キャプテンをやってほしい」というお話をいただいたのと同時に、「新しい選手たちと既存の選手たち、監督・フロントスタッフ、スポンサー様やサポーターの皆様を含め、クラブの駆け足になってほしい」という期待値もいただきました。

(意識としては)実は自分自身の選手としての”コンセプト”は変わっていません。「役割がどこであれ、その場でできることの中でやるべきことをやる」というのが僕の選手としてのコンセプトなので、キャプテンであっても、プレイヤーであっても、ベンチでも、試合に出れなくても、自分がやるべきことは僕は変わらいなと思っています。そのコンセプトの中で、「キャプテンとして自分が何ができるか?」ということころを考えながらやっています。

 

Q.今年の目標を教えてください。

個人的な目標としては、 去年は半々で試合出ていたところが多かったので「シーズン通してプレーでチームに貢献する」ことです。加えて今シーズンは新加入選手も多いので、スポンサーやサポーターの皆様が(チームの全体像が見えないことで)少し不安な印象を抱いているかもしれないので、僕としてはそこを払拭できるような「架け橋」になれればと思っています。

チームとしてはF1昇格が目標で、そのためにプレーの「基準値」を上げていこうと練習から厳しくやっています。泥臭さや、体を張るプレー、熱く戦う姿勢など、これまでの「リガーレらしさ」に加えて、新しい選手たちの「積極性」や「アグレッシブ」に前に前に行く姿勢を融合して、結果に向かってチーム一丸となって進めればと思います。

 

今シーズンのキーワードは「温故知新」。

これまでの歴史や想いをつなぐ、新しいリガーレヴィア葛飾の”幕開け”はすぐそこまできているーー。

リガ犬の”勝手に”タイムアウト

Presented by @ligaken

◎シン・エース

リガーレの最年少兼シン・エースことNo.14 江本選手は、試合会場のスタッフにトイレの場所を訪ねた際、説明の半分くらいで食い気味に感謝の意を述べた後、キレキレの一人パラレラを敢行してトイレに向かっていた模様。

   

◎北さんへのツッコミ

練習試合終了後のミーティングで「来週に向けて良い準備しよう」と締めた北監督ですが、翌日のクラブの活動を失念していたことをNo.19カナタ選手など若手選手方面から突っ込まれ、即時に「明日からしっかり準備しよう」と訂正を加えていた模様。

◎熟練のコーチング

元リガーレOBであり、現在はO-PAに所属する経験豊富なベテランGKの渡辺良太選手は試合中、『素直な顔!』という一般人では想像が難しい熟練なコーチングを送っていた模様。

それではまた次回お会いしましょう!

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東京都葛飾区をホームタウンに活動するフットサルクラブ「リガーレヴィア葛飾」(以下リガーレ)のトップチームの活動や試合レポートを中心に、リガーレの「今」と「人」にフォーカスをあてた情報を発信していきます。

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