東京・葛飾区を拠点に活動するフットサルクラブ、リガーレヴィア葛飾(以下リガーレ)は6月4日、都内ホテルで決起集会を行った。
(※以下、敬称略)
2年目の決起集会
Fリーグ参入2年目のシーズンをむかえたリガーレヴィア葛飾。今回の決起集会は、新型コロナウィルスの影響を受けながら行われた昨シーズンの決起集会から状況がより緩和された中で行われ、クラブの全カテゴリーの選手(トップチーム、サテライト、レディース、オーバー40)と、クラブの協賛スポンサー企業、関係者が一同に集結した。
決起集会は選手とスポンサー・関係者がともにテーブルを囲みながら、終始和やかな雰囲気で進行した。
決起集会の中盤には、リガーレヴィア葛飾の今シーズンの各カテゴリーのチーム紹介と、スポンサー企業の紹介が行われた。
レディース
昨シーズンは惜しくも関東リーグ参入を逃したリガーレヴィア葛飾レディース。今シーズンは東京都女子フットサル1部リーグでの優勝と、再び関東昇格を目指して戦う。決起集会では、レディースを指揮する 細矢 弦 監督(写真上)と、神永 真千子キャプテン(写真下)がチームを代表して意気込みを語った。
オーバー40
リガーレヴィア葛飾のOB選手や、昔からクラブとつながりの深い選手たちが在籍しているオーバー40チーム。昨シーズンの東京都マスターズフットサル1部リーグは6チーム中4位。優勝を目指して戦う今シーズンは、チーム指揮する 松浦 英 監督(写真上)と、残間 友明キャプテン(写真下)がチームを代表して挨拶を行った。
サテライト
今シーズンは東京都フットサルリーグ3部が主戦場となるサテライト。決起集会では昨シーズン限りで現役を引退し、サテライトチームのコーチに就任した 米谷 悟氏(写真上)と、高垣 良海キャプテン(写真下)が今シーズンの抱負を語った。また、今シーズンのサテライトは昨シーズントップチームで戦った選手たちと、若手選手が融合して2部リーグへの昇格を狙う陣容となった。サテライトの選手たちの活躍にも注目していきたい。
44歳、レジェンドの決断
決起集会の終盤では、北智之監督をはじめとしたトップチームの各選手たちが一人ずつ、今シーズンの決意と抱負を述べていく。(※川﨑、高橋の両選手は事情により欠席)
各選手が意気込みを語る中で、ひときわ注目を集めたのがNo.9森岡薫。
集まる視線を前に、日本フットサル界を牽引してきたレジェンドが静かに口を開いた。
No.9 森岡薫
皆さん、こんばんは。森岡薫です。
今年でリガーレヴィア葛飾に入団して2年目ですけれども、 去年は(怪我もあり)僕がチームに対して、なかなか思い通りにプレーで貢献出来ず、悔しい気持ちでした。
今シーズンは、なんとしてでもF1に昇格したいーー。
ーーそしてこれはまだ公表されていないのですが、僕は今シーズンで引退しようと考えてます。
…いや、考えてまいすというか、決めてます。
なので、(現役生活)最後のユニフォームを着て、F1に上がり、 カッコ良く終われればなと思っています。
若い選手たちの中で、ここに立っていることもちょっと恥ずかしいんですがーー。
44歳。最後のシーズンを悔いなくやっていければと思っています。
そのために、いろんな方々の支えもあって、フィジカルの面でも、コンディションのケアの面でも、なんとか今シーズンは乗り越えたいなと思っていますので、もう1年間だけ、応援をよろしくお願いします。
『挑戦しない正しさ』
決起集会で語られた、レジェンドプレイヤーの”決断”。
そして、その森岡と古くからの盟友でもある、西野宏太郎ゼネラルマネージャーが今後のクラブのビジョンと、自身の”信念”を語った。
西野宏太郎GM
昨年はこの場で大号泣してしまったので、今日は最後まで泣かずに話をしたいと思います。よろしくお願いします。
私には信念があります。「10年かけて、このクラブを日本一のフットサルクラブにする」という信念です。これは「希望」でも「願望」でもなく、意識の一番上にある「信念」です。
(※具体的なクラブの状況を語った上で)
ここにいるスポンサーの皆さんのご支援がなかったら、このクラブは成り立たないですし、ここで僕が語ることも何もできないので、改めて皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございます。
ーーFリーグの1年目。結果もそうなんですけど、クラブの運営面でも本当に厳しい1年目でした。
そんな中でも、(ホームの)水元で真っ赤に染まったアリーナを見たり、全てではないですが(協賛していただいている企業の)会社訪問もさせていただき、皆さんから温かい激励の言葉をいただきました。…皆さんの前では泣かないんですけど、帰りのエレベーターで泣いてしまって、一緒に乗っていた一般の方からドン分引きされた経験も何回もあります。そんな経験がありながら、自分たちは皆さんがいて、このクラブが成り立っていることを感じることができた1年でもありました。
そして(日本一のフットサルクラブにするという)この目標を達成するために、”戦わなければいけないもの”が自分自身の中に一つあると思っていて…。まだ(言葉として)うまく表現できていないですが、今、自分の中でしっくりくる言葉にするならば、『挑戦しない正しさ』と戦わなければいけないと思っています。
大人になって、努力しても目標が達成できなかったときに感じる虚無感とか、恐怖心とか、敗北感とか…そこから逃げて「チャレンジすることを忘れることが正しい」と、自分は思ってしまうことがある、弱い人間です。
でも普段、(フットサルを)教えている小学生や中学生に、「チャレンジしよう」とか、「勇気を持って」と言っています。
(だからこそ)今日ここにいる皆さんに、自分が『挑戦しない正しさ』を捨てて、このクラブが10年かけてでも、日本一のフットサルクラブになる姿を見せ続けたいと思っています。
僕がこのクラブに入って13年。
東京都1部リーグから関東リーグ2部に昇格し、夢にまで見た関東1部でもリーグ優勝を3回して、去年Fリーグに参入しました。
”まだまだ”だけど、このクラブの持っている力は偉大だと思います。
このクラブを、ここにいる皆さんでもう1個上(のカテゴリー)のリーグに上げて、日本一のフットサルクラブにしたいと思っています。
来年はこの場で、F1昇格を皆さんにご報告ができることを信じ、皆さんも楽しみにして、1年間応援をしていただければと思っています。
そして、そしてここにいる選手たちが、10年後にどうなっているかはわからないんですけれども、できれば1人でも、2人でも、3人でも(長くクラブで活躍して)、皆さんにここで約束したことを証明してもらいたいなとも思っています。
ーー日本一になりましょう。
応援、よろしくお願いいたします。
クラブの象徴の、”信念”と、レジェンドプレイヤーの”決断”が語られた決起集会。
クラブ、スポンサー、サポーターの”リガーレヴィア葛飾ファミリー”が、それぞれの想いを抱えながら一丸となってF1昇格を目指す2シーズン目の戦いは、まだ始まったばかりだーー。
今シーズン最初のホーム開幕戦
リガーレヴィア葛飾の今シーズン最初のホーム開幕戦は、今週末の6月17日(土)に、ホームの葛飾区・水元総合スポーツセンターで行われる。
是非、会場に足を運んで応援いただきたい。
▼各選手のプロフィールは以下記事をご参照ください。
それではまた次回お会いしましょう!
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