マッチレポート:[関東1部]第13節 vs ゾット早稲田FC

  • 2019-10-21
  • 2020-03-17
  • Report

2019.10.20(日)
常総市水海道総合体育館

SuperSports XEBIO
第21回関東フットサルリーグ1部 by PENALTY
第13節

vs ゾット早稲田FC

● 1−4


得点経過

0−1 ゾット早稲田FC
0−2 ゾット早稲田FC
0−3 ゾット早稲田FC
0−4 ゾット早稲田FC
1−4 相原


※筆者の速報記録の為、公式記録と異なる場合があります。予めご了承ください。

 

SuperSports XEBIO 第21回関東フットサルリーグ1部 by PENALTY(以下関東リーグ)の第13節。リガーレ東京(以下リガーレ)は、茨城県の常総市水海道総合体育館で、ゾット早稲田FC(以下ゾット)と対戦した。

関東リーグは先日の台風の影響で後半戦の2節分が延期となっため、リガーレ東京(以下リガーレ)にとっては、1ヶ月半ぶりの公式戦。

また、今節は西野監督不在のため、松浦コーチが監督代行で指揮を取った。

この試合のファーストチョイスは、守護神のNo.53柴田、No.4碓井、No.5田嶋、No.10岡野。そしてNo.2小仲が最後尾に入りゲームコントロールを担う。

登録メンバー全体を見渡すと、負傷や累積警告の影響もあり3選手(No.3坂本、No19.森、No.30関口)が欠場。代わってNo.40塩が今シーズン初のベンチ入りとなった。

 

 

後半戦の幕開け

若手と経験豊富な選手が融合し、今シーズンの関東リーグを快走するゾット。リガーレとしては前回対戦で敗れた借りを返し、後半戦の巻き返しにはずみをつけたいところ。

試合の最序盤は、互いに相手の試合の入り方を伺うような”堅い”展開となる中、リガーレは小仲のファーストシュートを皮切りに、碓井・岡野も遠目からも積極的にゴールを狙って序盤の流れの引き寄せ狙う。

しかし前半5分、自陣左サイドを相手個人技で崩されると、ペナルティエリア(以下PA)手前でマークのギャップが生まれ、最後は相手ピヴォがゴール左隅へシュート。これを決められて先制を許す。

さらにその直後のプレーでも、左サイドからワイドにパスを通され、最後はフリーで逆サイドの選手に鋭いミドルシュートを許して0−2。

その後リガーレは、岡野が最後尾のフィクソにポジションチェンジし、No.8菊地、No.9木村のピヴォの組み合わせにも変化をつけるなど、セットの選手の入れ替えを行いながら一進一退の攻防の中で好機を伺う。

木村(写真左)と菊地(写真右)の両ピヴォは組み合わせが変わる中で前線でプレー。
途中からフィクソの位置で最後尾からゲームコントロールに奮闘した岡野。

 

前半10分にはセカンドセットの前線に入った木村が、敵陣左サイド深い位置でのキープから対角へシュートを放つが、相手GKがセーブ。

前半12分、攻守の切り替えが激しい時間帯で生まれたショートカウンターを、フィクソの岡野が体を張ってディフェンス。

前半13分には、やわらかなループパスをPA手前の絶妙な位置に落とされ決定機を作られるも、柴田とNo.24相原の連携でブロック。追加点を許さない。

前半終了間際、前からのプレッシャーを強めて攻め続けるリガーレは、岡野が前線でキープして、敵陣右サイドに走り込んだ碓井にラストパス。相手GKの位置を見て、柔らかなハーフループで流し込みを狙った碓井だったが、相手GKの飛び出しと好ブロックに阻まれた。

 

 

米谷の躍動

後半開始位直後から明確な”攻撃の意思表示”を見せるリガーレは、キャプテンのNo.14米谷の仕掛けを起点に、立ち上がりの5分間で、幾度となくチャンスを創出する。

後半1分、敵陣左サイドの深い位置からNo.14米谷が鋭いシュートを放つがクロスバー直撃。その直後にも、米谷が相手の突破阻止から自ら持ち上がり、最後は菊地がミドルシュートを放つが枠を捉えられず。

後半3分には、米谷がドリブルで中央のペースへ持ち込んで相手ディフェンスをひきつけ、左サイドの相原へ。GKをよく見てコースを狙ったシュートは、相手の守備に阻まれブロックに阻まれ、この決定機も得点には至らず。

後半4分、岡野のボールカットから右サイド相原へ展開。相原の折返しを受けた碓井がシュートを放つが、惜しくもクロスバーを直撃。

熱を帯びる攻防

後半立ち上がりはリガーレが主導権を掴んだ時間帯だったものの、中盤以降は互いにフィニッシュまで持っていく、目まぐるしい展開。

後半7分には、右サイドからの強烈なシュートを打たれるが柴田がこれをセーブ。その1分後にもカウンターから3対1に近い数的不利を作られるが、米谷が相手との駆け引きに競り勝ちピンチを防ぐ。

その直後にも、ショートカウンターからPA付近中央で、強烈なシュートを打たれるも、柴田が面を作り足でブロック。

後半9分には、直接FKから強烈なミドルシュートを打たれるが、柴田が好セーブ。さらに直後の右CKでは大きなループパスで対角に飛ばされ、逆サイドでハーフボレーを打たれるが、これも柴田が落ち着いて処理。

後半の中盤、度重なる決定機をセーブしチームを救った柴田。

対するリガーレもNo6.清水の仕掛けや相原の積極的なシュートでフィニッシュまで持っていくが、得点を奪えず。

 

相原は攻守で精力的に顔を出し、チャンスメイク、シュートと印象的なパフォーマンスを見せた。

 

最後のチョイス

熱を帯びる両者の攻防の中、次の1点は残念ながらゾットに微笑む。

後半16分に左サイドをスピードある突破で縦のスペースへの侵入を許すと、鋭いゴール前への折返しを、中央であわせられて0−3。

リガーレはタイムアウトを挟んで”最後のチョイス”であるパワープレーを開始。碓井のCKを受けた米谷が、PA中央で右足を振り抜くも、鋭く低い弾道のシュートはGKが足でブロック。

 

クロスバー直撃のシュートを放つなど、最後まで攻め続けた碓井。

 

その後、パワープレー返しで0−4とされた後半終了間際には、碓井がPA中央手前から強烈なミドルシュートを放つも、またしてもクロスバー直撃。

その後、縦パスに反応した相原がヒールで軌道を変える技ありの”ブザービーター”で1点を返したものの、そのまま試合終了の笛を聞いた。

 

 

鍵を握る2つのポイント

 

ここからは筆者の雑感となるが、リーグ前半戦の戦いよりも、明らかに良くなったと感じたポイントが「失点後のゲーム運び」。

リーグ前半戦は特に連続失点の後に集中力やメンタルの部分で切り替えも含めて、その後のゲームのクオリティを保ちきれない印象を受けたが、この試合ではその後も適宜修正をかけながら、プレーのクオリティを上げていこうとする姿勢がチーム全体から感じられ、結果として攻守の切り替えや球際のディフェンスにも現れていた印象がある。

その中で今節、筆者が最も印象的だったのは米谷選手。特にリードを許してからの、前線からの精力的なプレッシング、積極的な仕掛け、ディフェンス時の球際の強さが際立っていた。

 

そして、もう1つのポイントは”決めきる力”。

 

GK渡邉選手を中心としたゾットの堅牢なディフェンスも素晴らしかったが、その中でもリガーレはクロスバー直撃を含む決定的なチャンスを5点分は作れていた印象。”伸びしろ”であるこのポイントが満たされれば、今よりもさらに躍動感があふれるリガーレのフットサルが見れそうだ。

 

 

LIGA Voice

 

No.14 米谷悟 選手

 

 


Q.今日の試合を振り返ると?


シンプルに悔しい。リガーレはスタッフ、サポーター、スポンサー様、そして家族など、たくさんの人たちに支えられているチーム。(その後押しを)背負ってプレーしている中で負けが続いていたことと、久々の公式戦ということもあって、個人的には”想い”を持って臨んだが、結果として負けてしまったことに、個人的にはふがいない気持ちでいっぱいです。



Q.今日の試合で意識していたポイントは?


試合前に、チームの皆に「1対1で負けないこと。それが結果的に勝利につながる」と話した中で、自分が最初の失点の1対1の場面で抜かれてしまった。(前半序盤の)2失点で改めて”目が覚め”、攻守の1対1で負けないこと、自分の持ち味であるドリブルも積極的に仕掛けるように意識しました。

これは本来なら”試合開始の1秒”からやらなければならなければならないことで、失点してからのタイミングとなってしまったことが、今回、自分の中では学びであり反省です。


Q.リーグ中断(この1ヶ月半)でチームとして取り組んできたことは?

一番は「走ること」にフォーカスしてやってきた。選手個々人が努力し、練習内外で取り組み、リガーレの魂である”泥臭くプレーする”ことをずっとやってきたと思います。

Q.次節への意気込みを。


選手個人としても、チームとしても、とにかく”勝ち”を望んでいる。次節は会場に入り、会場を後にするまで、ずっと笑顔でいられるように、チーム一丸となっていい準備をしていきたいと思います。

 

松浦英コーチ(監督代行)

 

 


Q.今日の試合を振り返ると?

試合の入り方はかなり良かったと思う。また、前半の2失点後、これまでガタっと崩れていたところが崩れなかったのはチームの成長を感じる。しかしながら、その後逆転できる力は無かったのかな・・・という感想です。

(その一つの要因として)今節は怪我人や警告の累積で欠場のメンバーが多く、試合中にも2人の選手が負傷してしまい、想定していたセットが組めないことで他の選手にかなり負担がかかってしまい、ゴールを決める”エネルギー”が消耗してしまった。

(今節は上記の状況に加えて)西野監督とトレーナーもいない厳しい環境だったが、選手たちがよく頑張ってくれた。チームとして最後まで諦めない気持ちは出せたと思う。


Q.監督代行として意識した点と、ゲームプランは?

戦術などもあるが、一番意識したのは「フットサルで勝つためには何が必要か」。戦う気持ち、諦めない気持ち、そして見ている人に感動を与えるようなプレーをしていこうと伝えました。

(今日のゲームプラン)
なんとか先制点を取って、流れをたぐり寄せる。そのためにスタートから全力でプレーして相手を圧倒すると目論んでいましたが、結果的に先制点、その後すぐに追加点を許してしまいました。


Q.後半戦の意気込みとチームとして大切なポイントは?

自分は引き続き西野監督のサポートをしていく。チームとしては気持ちは上向きで、フィジカル面も上がっているが、フットサルで勝つための”何か”が欠けているのかもしれない。

その”何か”を見つけるために、早めに1勝してチームに流れを作りたい。そのための日々の努力が大切になってくると思います。

  

  

photographic by @oitam3

  

  

NEXT GAME

さらなる熱い戦いに期待したい、後半戦の2戦目。

 

 

2019.10.26(土)
エスフォルタアリーナ八王子

10:00キックオフ

関東フットサルリーグ1部 第14節
vs 湘南ベルマーレFCロンドリーナ

 

次節、リガーレはエスフォルタアリーナ八王子にて、湘南ベルマーレFCロンドリーナと対戦。前回対戦は前半早々の先制点からリズムを掴み、苦しい時間帯も一丸となって乗り越えた試合。さらなる熱い戦いに期待したい。

 

会場の情報はこちらから。

http://hachioji.esforta.jp/access/

 

 

前回対戦の模様はこちらから。

https://ligare-times.com/2019/07/28/post-150/

 

※リガーレ東京”勝手に”タイムアウト は今節はお休みします。

 

それではまた次回お会いしましょう! 

 

  

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