どんよりとした曇り空と、湿り気を含んだ空気が梅雨を感じさせる6月の半ば。
東京を拠点に活動するフットサルクラブ、リガーレ東京(以下リガーレ)は、都内施設で練習試合を行った。
(※以下選手敬称略)
仕切り直しの一戦
活動再開後、初めてとなる対外試合の相手は関東フットサルリーグ2部に所属するO-PA(千葉県)。リガーレにとっては、いわばシーズンに向けて”仕切り直し”の位置づけとなる一戦となった。
試合前、オスカー監督は選手達に語りかける。
(この試合で意識するポイントは)まずはオフェンスとディフェンスの切り替え。そして、コミュニケーション。コートの中でもそうだし、ベンチに下がったときも仲間と話していこう。
20分のプレ―イングタイム形式、公式戦に近いシチュエーションで行われた練習試合の1本目の序盤は、両チームともに探り合いながらのスタート。
やや守勢から入る形となったリガーレは、守備では相手の状況に応じてプレスのラインを変えつつ、攻撃では自分たちの連携の形を模索する展開。時折崩されかける場面を作られるも、No.3坂本、No.21藤原を中心に決定機を作らせない。
そんな中で試合が動いたのは残12分、ワンツーから自陣裏にあいたスペースを使われて縦への突破を許すと、そのままGKと1対1となり0−1。
さらに残6分には、相手の前からのプレスで自陣でのボールカットを許し、GKと1対1を冷静に流し込まれて0−2とされる。
2点を追いかけるリガーレの反撃は残46秒。
敵陣中央での駆け引きから抜け出した新加入選手がゴール右隅へ強烈なシュート。これがゴールネットを揺らし、1−2として2本目へ折り返した。
公式戦の匂い
2本目は選手の組み合わせを変えつつ、選手間での相互の連携面も確かめながらゴールを狙うリガーレ。
2本目の入りから一進一退の攻防となる中で、試合が再び動いたのは残り12分。
No.4碓井が前線からのプレスでパスカットからパス。密集した敵陣ペナルティエリア付近でそのパスを受けたNo.24相原がコースを狙った低めのシュートを蹴り込み、2−2の同点に追いつく。
その後は、時間の経過とともに互いのプレスのかかり具合や球際の勝負のギアが一段上がり、味方への鼓舞やコーチング、際どいコンタクトプレーに対するリアクションなど、お互いの熱量が高まっていく。
練習試合とはいえ、”勝ちたい”というお互いの気持ちのぶつかり合う情熱が、赤いフロアコートの上に発散され、気付くとそこには”公式戦の匂い”が漂っていた。
”バチバチ”の残り5分。リガーレは敵陣内で前線からのプレス。頂点に入ったNo.14米谷が相手のボールにアプローチをかけると、ルーズボールとなった浮き球を間髪いれずにハーフボレーで一閃。逆転ゴールを奪ったリガーレが逆転に成功し、そのまま終了の笛を聞いた。
LIGA VOICE
No.24 相原 拳 選手
Q.今のコンディションは?
半分くらいですね。残り半分はフィジカル的な要素ですが、チームの活動が再開してまだ3週間ほどということもあり、上がりきってはいないです。公式戦に向けて100%に持っていければ良いなと考えています。
Q.久々の対外試合で感じたことはありますか?
全然試合勘がなかったですね・・。3月の国家資格試験の準備があったので、去年の12月の最後の試合(公式戦)から3ヶ月ほど動いておらず、その後ちょうどコロナとなってしまい・・・。
半年弱ボールを蹴っていない状態から6月に入って急にボールを蹴り出しての今日だったので、(試合勘がなさすぎて)バタバタして全然落ち着かなかったですね。
Q.攻守で意識されている点はありますか?
今年は特に攻撃の部分での役割をオスカー監督が与えてくれているので、シュートだったり攻撃のところで何か貢献できればいいなと思ってプレーしてます。
ディフェンスに関しては”守れるところは全力で守る”という点をスタンダードにして、それプラス攻撃…というような意識でやっていました。
Q.今シーズンの意気込みを教えてください。
(リーグ戦は)できれば全部勝ちたいですね。また僕としては、去年なかなか苦しい思いであったりパッとしないような試合も結構多かったので、今年は全員で笑って楽しく試合がしたいという思いがあります。
その中で、勝てたら一番チーム全体としても喜べるし、サポーターの方にも喜んでいただけるのかなと。笑ってシーズンが追われるように、チーム全体で頑張っていけたらと思います。
No.14 米谷悟 選手
Q.今のコンディションは?
悪くはないですが、これから徐々に上げていこうかなと思っています。(これから上げていいく要素としては)昨年末からボールを蹴っておらず、活動再開後にやっとボールを蹴り始めたのでボールとのフィーリングもこれからですが、どちらかというとフィジカル面が主ですね。
Q.再開後、初めての対外試合で感じたことはありますか?
これはずっと変わらない気がするのですが、「自分たち次第」かなと。
オスカー監督は「練習試合は結果よりもまず、自分たちがやってきていること、やってきたことに取り組む」ということをメインにチームに働きかけるので、そういう意味では、選手たちがいかにそれを体現できるか?という視点で見ると、(対外試合)一発目ということもあり、(体現が)難しかったのかなと思っています。
Q.決勝点はどのような判断から生まれたプレーだったのでしょうか?
とりあえず自分がディフェンスの1枚目(最前線)だったので、とにかく前の1枚目として相手にプレッシャーをかけにいこうという気持ちでやっていました。相手のGKがボールを持っているときも、いかにパスコースを消しながら判断を迷わせられるか?ということを意識してやった結果、最終的に自分のところにボールが転がってきたのかなと思います。
Q.今シーズンの意気込みを教えてください。
(チーム全体として)リガーレとは”どんなチームか?”わかっている選手が多いと思うので、まずはそこに立ち返って、泥臭く、かっこ悪く、一生懸命走っていこうかなと。
”リガーレらしさ”を体現するために、戦術、フィジカル、メンタルのすべての面で上げていけると考えていて、あのスローガンを体現するため、より強く、よりもっと速く走って、もっともっとコミュニケーションをとって(普段の練習から)取り組んでいきたいと思います。
リガ犬の”勝手に”タイムアウト
Presented by @ligaken
◎ドラクエ
試合前、No.14米谷選手がこの日先発のNo.21藤原選手にスカラを唱えたものの、本人はふしぎなおたけびを上げてこれをかき消した模様。
◎ガセネタ
西野TDが『この前Over40の練習試合で大活躍しました』と、スポンサーの社長さんに自ら報告したという疑惑が浮上するも、本人はこれを強く否定した模様。
◎キムラレイジ
『なんで俺の水買ってこね―んだよ』とNo.15江本選手に強い口調で詰め寄っていたNo.9木村選手ですが、そもそも事前に水の購入希望の連絡すら本人に入れていなかった模様。
◎パワーワード
今回の練習試合中に腰を強打したNo.11田口選手は、屈託のない爽やかな笑顔を周囲に振りまきながら、「腰の強打 with 両足首捻挫」というパワーワードを残して会場をあとにした模様。
◎敏腕マネージャー
保健体育の先生ばりに大きな声でO-PAの選手に挨拶したと思っていたマネージャー新井ちゃんですが、5秒後にその相手が白いユニフォームを着た全く知らない人だったことが判明。
◎米島康介
本日決勝点を決めたNo.14米島康介選手は、『(決勝点)気持ちいい…チョー気持ちいい』とやや古めの名言を残してフロントをあとにした模様。
◎それいけ!関口くん!
帰り際、降りしきる雨の中で遠くを見つめるNo.14米島康介選手を発見したNo.30関口選手は、『降りしきる雨に気づかないくらい、心が痛んでるんですねっ★』と猛禽類顔負けの一面を披露していた模様。
◎それいけ!関口くん!(2)
西野TDとグロインペイン症候群について話をしていたNo.30関口選手ですが、その後『でも、僕のほうが症歴は長いので先輩ですねっ★』と猛禽類顔負けの一面を披露していた模様。
◎東京セッキーランド
6月21日、No.30関口支配人が運営する”東京セッキーランド”が都内近郊で開園した模様。目玉アトラクションの”バサバサ!雨傘スプラッシュ★”の最初のお客様となった千葉県の渡邊良太さん(42)は、『(閉園して)早く帰りなさい』と支配人に感想を残して会場を後にした模様。
それではまた次回お会いしましょう!
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