Fリーグ2022-2023 ディビジョン2 第14節。リガーレヴィア葛飾(以下リガーレ)は、11月4日、アウェーでヴォスクオーレ仙台と対戦した。
(※以下、敬称略)
勝ち点3の重み
終盤戦に差し掛かるリーグ戦。リガーレヴィア葛飾(以下リガーレ)は13節を終えて勝ち点18で3位。目標であるリーグ優勝のためには、「残り4試合の全勝」と「上位2チームの勝ち点状況」という2つの要因が絡み合う状況。
そんな中で迎えた今節の相手は、リーグ2位のヴォスクオーレ仙台。この上位対決は、両者にとって優勝争いの行方を握る「勝ち点3」の価値の重みを感じる一戦となった。
試合前、北智之監督がチームに語りかける。
今日の戦い方。自分たちは40分間、ボールに対してプレスを強くかけ続けること。必ずボールに強く行って、(ゲームの)主導権を取る。
そして、球際で負けない。 相手はホームで、球際での気持ちが入って来るチームだから、競り合いの場面で絶対に負けないことーー。
(具体的な戦術の話を挟み)
ーー整理すると、「守備は相手にプレスをかけ続ける」、「攻撃は足を止めない。 相手の背後のスペースを狙ってシンプルに攻撃する」。メンタル的には、相手も気持ちが非常に入ってくるチームだから、特に立ち上がりに気をつけよう。
白熱の40分
リガーレの先発メンバーは、GK石﨑、平井、川﨑、芝野、小林。
両者とも高い位置からのプレス意識が垣間見え、お互いのゲームプランを探っているかのように見える第一ピリオド(以下前半)の序盤。リガーレは相手のプレスを回避しながら、ピヴォ当てを起点にした裏のスペースを活用しチャンスを伺う。
5分、平井がカウンターから小林との連携でシュートを放つが、惜しくも外れる。
続く7分には、左サイドを突破されシュートを許すも、GK石﨑が体を張ったブロックで阻止。
そんな中で、試合の均衡が崩れたのは8分。
自陣でのボールロストからショートカウンターでゴールを許して先制点を奪われる。
スコアを振り出しに戻したいリガーレは、試合の流れを引き寄せようと前からのアグレッシブなプレスと攻撃を継続する。
15分、高橋が粘りながらゴール前の二宮へピヴォ当て。その二宮がマイナスに落としたボールに黒田が走り込み、勢いにのったまま蹴り込むと、鋭い弾道のシュートがゴールネットを揺らし、1−1と試合を振り出しに戻した。
第一ピリオドの最終盤は、めまぐるしく攻守が入れ替わる一進一退の攻防。 17分には、自陣でこぼれ球を拾った高橋と川﨑が抜け出しカウンター。最後は二人の連携から川﨑がシュートを放つが、相手GKに阻まれる。
その1分後には自陣ペナルティエリア(以下PA)付近で、直接フリーキック(以下FK)のピンチを迎えるが、強烈なシュートは石﨑がセーブ。
残り46秒には、芝野が左サイドから蹴り込んだ強烈なシュート性のパスに、ファーサイドで反応した高橋が頭で合わせるも、枠を捉えることができず、第一ピリオドは1−1で折り返した。
迎えた第二ピリオド(以下後半)。
リガーレは立ち上がり早々に、川﨑が左サイドで、相手とのタイミングを巧みに剥がしてゴール前にパスを送ると、芝野がヒールで合わせるが相手GKがブロック。
この流れを継続して逆転を狙いたいリガーレだったが、3分、自分たちのゴールクリアランスからのリスタートで、自陣深くの右サイドでボールを失うと、PA中央でフリーの局面を作られてしまい、1-2と勝ち越しを許す。
その後もリガーレは、サイドからの仕掛けと、裏のスペースを使いながら流れを取り戻そうと攻撃の色を強める。
しかし9分、右サイドを突破されゴールを許し、1−3。
試合時間は残り5分。2点差という”圧力”がのしかかる中で、逆転の糸口を掴みたいリガーレは、平井がPA手前から強烈なミドルシュートを放つがポスト直撃。その後、黒田がカウンターからゴール前に鋭いラストパスを通すが、走り込んだ鈴木のシュートは相手GKのブロックに阻まれる。
その後、リガーレは黒田をGKに据えたパワープレーで最後までゴールを狙い続ける。
しかし、ゴールへの”想い”は届かず、最終的には1-5で試合終了の笛を聞いた。
LIGA Voice
北智之監督
Q.今日の試合のゲームプランについて教えてください。
長く首位を走っていた仙台とのゲームなので、「守備から入って相手コートでプレーをする」「シンプルな攻撃や、サイドでの1対1を強みにしながら攻撃する」というのが今日のゲームプランでした。
Q. 今日の試合の、前半・後半のそれぞれの戦いについて振り返ってください。
戦い方自体を振り返ると、チャンスは多く作れていました。例えば相手コートでボールを奪ったカウンターや、ピヴォにボールが入った時の得点のチャンスが前半でも3〜4回ありましたが、シュートの精度が高くなかったです。守備に関してはボールサイドのプレスが弱い時間帯があり、後半に修正して良いゲームの入りをしましたが、自分たちのエラーから失点し、流れを相手に渡してしまったのは非常に残念でした。
Q. リーグ戦は残り3試合となりましたが、戦い方や意気込みについて教えて ください。
残り3試合のうち2試合がホームですので、次の(ポルセイド)浜田戦に向けて、まずは集中して戦っていくことです。ホームで勝つことは自分たちにとっても大事ですし、ホームで良いゲームをして勝ち切ることが残り3節での目標です。リーグ目標(優勝)の可能性はなくなりましたが、自分たちの戦い方を続けて最後までやっていくのは変わらないので、ひとつひとつ目の前の試合で、ホームで勝利を届けられるように取り組んでいきたいと考えています。
Q. 残りのリーグ戦と、選手権も見据えた際に、チームとして重要なポイントはどこでしょうか?
シーズンは(チームの状態が)良い時も悪い時もありますが、「決定力」や「守らなければいけないときにゴールを奪われない」といった部分のパフォーマンスを上げていくことが大事だと考えています。こういったパフォーマンスを上げていくためには、選手たちが常にゲームを意識した状態でトレーニングをすることが1番だと思いますし、選手たちをよく見て、高いパフォーマンスが出せる選手をチョイスしていくことを常に考えています。
Q.サポーターの方々へのメッセージをお願いします。
多くのサポーターのみなさんが仙台まで応援に来ていただいた中で、勝利を届けられなかったのは非常に残念に考えています。いつも心強い声援をいただき、選手たちも励みにしていますので、サポーターの皆さんと勝利を分かち合うことを最優先に考えながら、リーグの終盤もリガーレらしいフットサルで、声援を送ってくださるサポーターのために最後まで諦めない姿勢をチームとして出していきたいと考えています。
NEXT MATCH
リガ犬の”勝手に”タイムアウト
Presented by @ligaken
◎クイズ大会
試合前、ロッカールームのホワイトボードに仙台の運営の方が書いてくれた「おむすびの形をした宮城のゆるキャラ」の名前を当てるというクイズ大会がNo.4平井選手主催で開催されたものの、正解者は最後まで現れなかった模様。(ちなみに正解は「むすび丸」)。また余談として、No.17千野選手の回答「ダッテ(くん)」が、不正解ながらセンス・オブ・ザ・イヤーを受賞。
◎優先席
ロッカールームで、自分の席にNo.37小林選手のダウンジャケットが置かれていることを発見したNo.36二宮選手は、「これ、クニじいのダウンでしょ?なんで俺の席においてあんの?」とダウンジャケットをおもむろに思いやりゾーンへ移動していた模様。
◎はじめてのおつかい
「(試合前に初めて)元気が出る炭酸のドリンク買ってくるわ」と宣言し、お財布片手に自販機に向かったNo.23芝野選手ですが、残念ながら購入に失敗し、2分後にNo.1藤川キャプテンに両替を依頼していた模様。
◎詩人
そんな「はじめての炭酸ドリンク」を巡る顛末を、優先席で静かに見つめていた二宮選手は、『俺は(飲んでも)効果はわからん・・・俺はただ、飲んでるだけ。』と詩人のような発言をしていた模様。
◎シン・エース
今シーズン、勝手にタイムアウトにて皆勤賞中のNo.14江本選手は、今回は「髪を切ってきた」という理由一本でタイムアウトへの掲載を狙っていると周囲に話していた模様。正直トピックが激弱すぎなものの、結果的に今回もタイムアウトへの掲載が決定。
◎ちのくん
試合前のウォーミングアップ前、No.17千野選手がアリーナに隣接する幼児体育室でしあいまえのたいそうを試みようとしたものの、藤川キャプテンら周囲の先生たちに止められ未遂に終わった模様。
それではまた次回お会いしましょう!
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東京都葛飾区をホームタウンに活動するフットサルクラブ「リガーレヴィア葛飾」(以下リガーレ)のトップチームの活動や試合レポートを中心に、リガーレの「今」と「人」にフォーカスをあてた情報を発信していきます。
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